サーバ機やネットワーク機器の監視をzabbixで行い、異常があった場合はredmineでインシデント管理を行います。
今回はサーバ環境をMicrosoft Azure にサーバ構築します。
シリーズは以下になります。
・その0:AzureにCentOS8サーバ
・その1:CentOS8にZabbix5.0
・その2:CentOS8にredmine4.1
・その3:Zabbixとredmineの連携
目次
Microsoft Azureでサーバ作成
Microsoft Azure環境に以下のサーバを作成します。
用途 | サーバOS | アプリバージョン |
zabbixサーバ | CentOS 8.0 | zabbix 5.0 |
redminiサーバ | CentOS 8.0 | redmine4.1 |
Microsoft Azurenにログオン
Microsoft Azure portal にログオンします。
この後は各人のいつもの流れでサーバを作成すればよいです。
リソースの作成とネットワークの作成
リソースを作成します。ここでは「監視」リソースを作成し、ネットワーク「kansi」を作成します。
サーバの作成
作成したリソースにCentOS8.1サーバを作成します。
ただし、[新規] で表示されるバージョンは「CentOS-based 7.5」のみなので、まずはこれを選択し後で「CentOS-based 8.1」に変更します。
[新規]では、まず「CentOS-based 7.5」を選択します。
[仮想マシンの作成]でCentOSのバージョンを変更します。
サーバのサイズや認証の種類(接続方法)やディスクなどは各自のお好みでどうぞ。
ネットワークの作成
[受信ポートの規則]を作成してZabbix用にネットワークのポートを開放します。
Webアクセス | Port 80/tcp . Port443/tcp |
Zabbixで使用 | Port 10050/tcp , 10051/tcp |
CentOSの設定
まずは、CentOS を最新の状態にしておきます。
$ dnf update
なお、必要に応じて sudo をつけておいてください。
time zoneの設定
タイムゾーンが日本時間(JST)であることを確認し、必要に応じて変更します。
$#time zone確認 $ timedatectl Local time: Mon 2020-05-25 03:03:19 UTC Universal time: Mon 2020-05-25 03:03:19 UTC RTC time: Mon 2020-05-25 03:03:19 Time zone: Etc/UTC (UTC, +0000) System clock synchronized: yes NTP service: n/a RTC in local TZ: no $#日本に設定 $ timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
ロ-カルファイヤーウォール(SELinux、firewalld)の設定
SELinuxは、無効(disabled)で構築します。必要に応じて有効(enforcing)にしてください。
$#SELinux設定確認 $ getenforce Enforcing
SELinuxを無効(disabled)にするには「/etc/selinux/config」ファイルを編集します。
$ sudo nano /etc/selinux/config #有効の場合 SELINUX=enforcing #無効の場合 SELINUX=disabled
設定を変更した場合は、再起動します。
firewalld はMicrosoft Azure の場合、既定で無効のようです。
今回はこのままですが、必要に応じて有効にしてください。
ロ-カルファイヤーウォールを使う場合(firewalld)
firewalldは既定で zabbixやsnmpのポート番号での接続が許可されていませんので許可します。
Zabbixサーバーが外部から接続を受けるのは、基本的にZabbixエージェントとSNMPトラップとWebインターフェースへのアクセスとなりますので、これらを許可します。
$ firewall-cmd --add-port=10051/tcp --zone=public --permanent $ firewall-cmd --add-service=http --zone=public --permanent $ firewall-cmd --add-service=snmp --zone=public --permanent $ firewall-cmd --reload
なお、Zabbixエージェントをインストールしたサーバーは以下のような設定を行います。
$ firewall-cmd --add-port=10050/tcp --zone=public --permanent $ firewall-cmd --reload
次の操作
次回は、「zabbixで監視。redmineで管理。(その1:CentOS8にZabbix5.0)」になります。