Windows10(1903,1909) でIntelのイーサネットアダプタードライバを使う

投稿者: | 2020年1月8日

Windows10(1809以下)でIntelのイーサネットアダプタードライバを使うにあたっての留意点です。
インストールのはまりどころや、Windows10(1903,1909)へのバージョンアップ時に出る障害などになります

Intelのイーサネットアダプタードライバ

ハードウェアがIntelのNICであっても、Windows10を普通に使う場合はWindows標準のデバイスドライバで問題ありません。
NICが複数ありチーミングを組むとか、VLANを使うといった場合にはIntelのイーサネットアダプタードライバをインストールする必要があります。

しかし、ここで問題となるのは「Windows10のアップグレード」と「Intelのイーサネットアダプタードライバのバージョンアップ」です。
Windows10(1803,1809)からアップグレードでWindows10(1903,1909)にした際に以下のようなトラブルが国内外で報告されています

①NICが見えなくなる

②チーミングが壊れた
既存のチーミングがなくなった、存在しているが有効化できない。全てのチーミングを削除するとNIC自体は正常に通信できるが、再び作成したチーミングは無効のまま有効化できない。

③VLANがなくなった
既存のVLANは無効になったままで有効にすることができない。全てのVLANを削除するとNIC自体は正常に通信できるが、再び作成したVLANは無効のまま有効化できない。

状況

Intelのイーサネットアダプタードライバで、チーミングやVLANの設定ができるようになったのはバージョン22.0.1からです。また、ネットワークアダプタのプロパティからGUIでVLANやチーミングの設定ができるのは、バージョン22.10以前 のものになります。

バージョン23.0以降は、powershellでの設定となります。

さらに、Windows10(1903)はバージョン24.1 から対応となっています。

バージョン 公開日 対応Windows URL
24.3 2019/11/04 ~ 1909,  GUI無し https://downloadcenter.intel.com/ja/download/25016/Ethernet-Windows-10
24.2 2019/08/16 ~ 1909,  GUI無し https://downloadcenter.intel.com/ja/download/29148/Ethernet-Windows-10
24.1 2019/06/27 ~ 1909,  GUI無し https://downloadcenter.intel.com/ja/download/29023/Ethernet-Windows-10
23.5.2 2019/02/06 ~ 1809,  GUIあり https://downloadcenter.intel.com/ja/download/28907/Ethernet-Windows-10
22.0.1 チーミングとVLAN有効

ドライバのインストール

NICのチップセットによっては、ドライバのインストール時にインストーラがアダプタを見つけられずインストールに失敗することがあります。また、NICの管理アプリケーションは必要ないのでインストールはしなくとも構いません。
必要なのは、NICドライバとIntel ANS(アドバンスト・ネットワーク・サービス)です。
そのため、セットアップファイルを展開して個別にインストールします。

NICドライバ .\PROWinx64\APPS\SETUP\SETUPBD\Winx64\SetupBD.exe
Intel ANS .\PROWinx64\APPS\PROSETDX\Winx64\DxSetup.exe

 

powershell での操作

ドライバのバージョンが 24.1 以降の場合は、チーミングやVLANの設定は powershell で行う必要があります。詳細はIntelのこちらこちらまで。

VLANの設定

①PowerShellを管理者権限で起動します。

②Intelのモジュールをインポートします。
必要ないかもしれませんが念のため。

Import-Module IntelNetCmdlets

もしくは
Import-Module -Name "C:\Program Files\Intel\Wired Networking\IntelNetCmdlets\IntelNetCmdlets"

③ネットワークアダプタ名を取得します。

Get-IntelNetAdapter

④VLANを設定します。
ここでは例として、物理NIC:Intel(R) I350 Gigabit Network Connectionに、VLANID:10のVLAN Interfaceを追加しています。

Add-IntelNetVLAN -ParentName "Intel(R) I350 Gigabit Network Connection" -VLANID 10

VLANID VLANName              ParentName
------ --------              ----------
10     VLAN10                Intel(R) I350 Gigabit Network Connection

複数のVLANIDなら以下になります。

Add-IntelNetVLAN -ParentName "Intel(R) I350 Gigabit Network Connection" -VLANID 10,11

VLANID VLANName              ParentName
------ --------              ----------
10     VLAN10                Intel(R) I350 Gigabit Network Connection
11     VLAN10                Intel(R) I350 Gigabit Network Connection

なお、VLAN Interfaceを初めて作成する場合は、上記コマンドでVLAN Interface作成までに5分程かかる場合があります。

⑤VLANを確認します。

Get-IntelNetVLAN 

⑥その他のコマンド
作成後にVLAN Interfaceの名前とVLANID:1 変更する場合はいかになります。

Set-IntelNetVLAN -ParentName "Intel(R) I350 Gigabit Network Connection"  -VLANID 10 -NewVLANName "testnet" -NewVLANID 1

VLANID VLANName              ParentName
------ --------              ----------
1      testnet               Intel(R) I350 Gigabit Network Connection

作成したVLAN Interfaceを削除する場合はいかになります。

Remove-IntelNetVLAN -ParentName "Intel(R) I350 Gigabit Network Connection" -VLANID 1

チーミングの設定

①PowerShellを管理者権限で起動します。

②Intelのモジュールをインポートします。
必要ないかもしれませんが念のため。

Import-Module IntelNetCmdlets

③ネットワークアダプタ名を取得します。
ここでは、複数のネットワークアダプタの名前を確認します。
なお、Intelのネットワークアダプタは一つあれば、他社のアダプタとチーミングを作成することができます。

Get-IntelNetAdapter

④チーミングを構成します。
ここでは例として、物理NIC x2 でチーミング(Team A)をアダプター主導のロードバランシングで作成しています。

New-IntelNetTeam –TeamName "Team A" –TeamMemberNames "アダプタ1の名前","アダプタ2の名前" –TeamMode AdaptiveLoadBalancing

もし、アダプタ名を入力するのが面倒な場合は以下で作成ができます。

$Adapters = Get-IntelNetAdapter
New-IntelNetTeam –TeamName "Team A" –TeamMemberNames $Adapters[1].Name, $Adapters[2].Name –TeamMode AdaptiveLoadBalancing

なお、上記コマンドでチーミング作成までに30秒~数分程かかる場合があります。

⑤チーミングを確認します。

Get-IntelNetTeam

⑥その他のコマンド
既存のチーミングにアダプタを追加する場合はいかになります。
ここでは例として、チーミング(Team A)にアダプタ3を追加しています。

Set-IntelNetTeam -TeamName “Team A” -SecondaryAdapterName “アダプタ3の名前"

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