Azure AD を操作する PowerShell にはいくつかの種類があります。
目次
Azure AD PowerShell の種類
Azure AD の PowerShell には以下のようなものがあります。
MSOnline (Azure AD v1) | 最初から使われていたコマンドレット。Connect-Msolservice のようにコマンドレットに ”Msol” という文字列が含まれています。現状でも Azure AD に対する PowerShell コマンドでよく使われています |
Azure AD for Graph (Azure AD v2) | Azure AD に新しい機能が追加されることに伴い Azure AD PowerShell の機能を拡張させていく必要がでてきました。その対応のために従来の MSOnline を拡張するのではなく、別途異なるモジュールを開発するとになりました。 基本的には MSOnline で提供していた機能は Azure AD v2 でも提供されます。 新しい機能などは Azure AD v2 のみで提供されます。 |
Azure AD for Graph preview (Azure AD v2 preview) | なるべく早く新しいモジュールを提供するプレビュー版です。 Azure AD v2 の通常版 = General Availability 版がすでにインストールされている環境で通常版とプレビュー版を併用することはできません。 Preview 版を利用したい場合には、先に通常版を Uninstall-Module コマンドでアンインストールしたうえでプレビュー版をインストールをします。 |
MSOnline (Azure AD v1)のインストール
PowerShell 用の MS Online モジュールをインストールします。
①Powershellを ”管理者” で起動
②MS Online モジュールをインストール
コマンドは「Install-Module MSOnline」です。
インストール中に2回質問がありますが、どちらも「Y」→Enterとします。
PS> Install-Module MSOnline 続行するには NuGet プロバイダーが必要です PowerShellGet で NuGet ベースのリポジトリを操作するには、'2.8.5.201' 以降のバージョンの NuGet プロバイダーが必要です。NuGet プロバイダーは 'C:\Program Files\PackageManagement\ProviderAssemblies' または 'C:\Users\susumu\AppData\Local\PackageManagement\ProviderAssemblies' に配置する必要があります。'Install-PackageProvider -Name NuGet -MinimumVersion 2.8.5.201 -Force' を実行して NuGet プロバイダーをインストールすることもできます。今すぐ PowerShellGet で NuGet プロバイダーをインストールしてインポートしますか? [Y] はい(Y) [N] いいえ(N) [S] 中断(S) [?] ヘルプ (既定値は "Y"): y 信頼されていないリポジトリ 信頼されていないリポジトリからモジュールをインストールしようとしています。このリポジトリを信頼する場合は、Set-PSReposit ory コマンドレットを実行して、リポジトリの InstallationPolicy の値を変更してください。'PSGallery' からモジュールをインストールしますか? [Y] はい(Y) [A] すべて続行(A) [N] いいえ(N) [L] すべて無視(L) [S] 中断(S) [?] ヘルプ (既定値は "N"): y
これで MS Online に接続する準備ができました。
Azure AD for Graph (Azure AD v2)のインストール
Azure AD PowerShell v2モジュールをインストールします。
①Powershellを ”管理者” で起動
②AzureAD モジュールをインストール
コマンドは「Install-Module -Name AzureAD」です。
インストール中に1回質問がありますが、「Y」→Enterとします。
PS> Install-Module -Name AzureAD 信頼されていないリポジトリ 信頼されていないリポジトリからモジュールをインストールしようとしています。このリポジトリを信頼する場合は、Set-PSReposit ory コマンドレットを実行して、リポジトリの InstallationPolicy の値を変更してください。'PSGallery' からモジュールをインストールしますか? [Y] はい(Y) [A] すべて続行(A) [N] いいえ(N) [L] すべて無視(L) [S] 中断(S) [?] ヘルプ (既定値は "N"): y
これで MS Online に接続する準備ができました。
Azure AD for Graph preview (Azure AD v2 preview)のインストール
AzureADPreview モジュールのインストールします。
まず、通常の「AzureADモジュール(Azure AD v2)」や「以前のバージョンの AzureADPreview モジュール」がインストールされている場合は以下のようにアンインストールします。
PS>#通常のAzureAD (Azure AD v2)モジュール PS> Uninstall-Module AzureAD PS>#以前のAzureADPreview モジュール PS> Uninstall-Module AzureADPreview
続いて「 AzureADPreview モジュール」をインストールします。
インストール中に1回質問がありますが、「Y」→Enterとします。
PS> Install-Module -Name AzureADPreview 信頼されていないリポジトリ 信頼されていないリポジトリからモジュールをインストールしようとしています。このリポジトリを信頼する場合は、Set-PSReposit ory コマンドレットを実行して、リポジトリの InstallationPolicy の値を変更してください。'PSGallery' からモジュールをインストールしますか? [Y] はい(Y) [A] すべて続行(A) [N] いいえ(N) [L] すべて無視(L) [S] 中断(S) [?] ヘルプ (既定値は "N"): y
もし、以下のようなエラーになった場合は、新しいモジュールが出ている場合があります。
警告: 'AzureADPreview' がパッケージ 'AzureADPreview/2.0.2.102' に一致しました (プロバイダー: 'PowerShellGet'、ソース 'PSGallery')。 警告: 'AzureADPreview' がパッケージ 'AzureADPreview/2.0.0.18' に一致しました (プロバイダー: 'PowerShellGet'、ソース 'PSGalleryInt')。 PackageManagement\Install-Package : インストールできません。複数のパッケージが 'AzureADPreview' に一致しました。-Reposi tory を 1 つ指定してください。
この場合は、のAzureADPreviewサイトで最新バージョンを確認します。
AzureADPreview
<https://www.powershellgallery.com/packages/AzureADPreview/>
バージョンを確認した後に以下のコマンドでインストールします。
例では、バージョン 2.0.2.102 です。
PS> Install-Module -Name AzureADPreview -RequiredVersion 2.0.2.102