Azure AD 操作のPowerShell の種類とインストール

投稿者: | 2020年6月5日

Azure AD を操作する PowerShell にはいくつかの種類があります。

目次

Azure AD PowerShell の種類

Azure AD の PowerShell には以下のようなものがあります。

MSOnline (Azure AD v1) 最初から使われていたコマンドレット。Connect-Msolservice のようにコマンドレットに ”Msol” という文字列が含まれています。現状でも Azure AD に対する PowerShell コマンドでよく使われています
Azure AD for Graph (Azure AD v2) Azure AD に新しい機能が追加されることに伴い Azure AD PowerShell の機能を拡張させていく必要がでてきました。その対応のために従来の MSOnline を拡張するのではなく、別途異なるモジュールを開発するとになりました。
基本的には MSOnline で提供していた機能は Azure AD v2 でも提供されます。
新しい機能などは Azure AD v2 のみで提供されます。
Azure AD for Graph preview (Azure AD v2 preview) なるべく早く新しいモジュールを提供するプレビュー版です。
Azure AD v2 の通常版 = General Availability 版がすでにインストールされている環境で通常版とプレビュー版を併用することはできません。 Preview 版を利用したい場合には、先に通常版を Uninstall-Module コマンドでアンインストールしたうえでプレビュー版をインストールをします。

MSOnline (Azure AD v1)のインストール

PowerShell 用の MS Online モジュールをインストールします。

①Powershellを ”管理者” で起動
②MS Online モジュールをインストール
コマンドは「Install-Module MSOnline」です。
インストール中に2回質問がありますが、どちらも「Y」→Enterとします。

PS> Install-Module MSOnline

続行するには NuGet プロバイダーが必要です
PowerShellGet で NuGet ベースのリポジトリを操作するには、'2.8.5.201' 以降のバージョンの NuGet
プロバイダーが必要です。NuGet プロバイダーは 'C:\Program Files\PackageManagement\ProviderAssemblies' または
'C:\Users\susumu\AppData\Local\PackageManagement\ProviderAssemblies' に配置する必要があります。'Install-PackageProvider
-Name NuGet -MinimumVersion 2.8.5.201 -Force' を実行して NuGet プロバイダーをインストールすることもできます。今すぐ
PowerShellGet で NuGet プロバイダーをインストールしてインポートしますか?
[Y] はい(Y) [N] いいえ(N) [S] 中断(S) [?] ヘルプ (既定値は "Y"): y

信頼されていないリポジトリ
信頼されていないリポジトリからモジュールをインストールしようとしています。このリポジトリを信頼する場合は、Set-PSReposit
ory コマンドレットを実行して、リポジトリの InstallationPolicy の値を変更してください。'PSGallery'
からモジュールをインストールしますか?
[Y] はい(Y) [A] すべて続行(A) [N] いいえ(N) [L] すべて無視(L) [S] 中断(S) [?] ヘルプ (既定値は "N"): y

これで MS Online に接続する準備ができました。

Azure AD for Graph (Azure AD v2)のインストール

Azure AD PowerShell v2モジュールをインストールします。

①Powershellを ”管理者” で起動
②AzureAD モジュールをインストール
コマンドは「Install-Module -Name AzureAD」です。
インストール中に1回質問がありますが、「Y」→Enterとします。

PS> Install-Module -Name AzureAD

信頼されていないリポジトリ
信頼されていないリポジトリからモジュールをインストールしようとしています。このリポジトリを信頼する場合は、Set-PSReposit
ory コマンドレットを実行して、リポジトリの InstallationPolicy の値を変更してください。'PSGallery'
からモジュールをインストールしますか?
[Y] はい(Y) [A] すべて続行(A) [N] いいえ(N) [L] すべて無視(L) [S] 中断(S) [?] ヘルプ (既定値は "N"): y

これで MS Online に接続する準備ができました。

Azure AD for Graph preview (Azure AD v2 preview)のインストール

AzureADPreview モジュールのインストールします。
まず、通常の「AzureADモジュール(Azure AD v2)」や「以前のバージョンの AzureADPreview モジュール」がインストールされている場合は以下のようにアンインストールします。

PS>#通常のAzureAD (Azure AD v2)モジュール
PS> Uninstall-Module AzureAD

PS>#以前のAzureADPreview モジュール
PS> Uninstall-Module AzureADPreview

続いて「 AzureADPreview モジュール」をインストールします。
インストール中に1回質問がありますが、「Y」→Enterとします。

PS> Install-Module -Name AzureADPreview

信頼されていないリポジトリ
信頼されていないリポジトリからモジュールをインストールしようとしています。このリポジトリを信頼する場合は、Set-PSReposit
ory コマンドレットを実行して、リポジトリの InstallationPolicy の値を変更してください。'PSGallery'
からモジュールをインストールしますか?
[Y] はい(Y)  [A] すべて続行(A)  [N] いいえ(N)  [L] すべて無視(L)  [S] 中断(S)  [?] ヘルプ (既定値は "N"): y

もし、以下のようなエラーになった場合は、新しいモジュールが出ている場合があります。

警告: 'AzureADPreview' がパッケージ 'AzureADPreview/2.0.2.102' に一致しました (プロバイダー: 'PowerShellGet'、ソース
'PSGallery')。
警告: 'AzureADPreview' がパッケージ 'AzureADPreview/2.0.0.18' に一致しました (プロバイダー: 'PowerShellGet'、ソース
'PSGalleryInt')。
PackageManagement\Install-Package : インストールできません。複数のパッケージが 'AzureADPreview' に一致しました。-Reposi
tory を 1 つ指定してください。

この場合は、のAzureADPreviewサイトで最新バージョンを確認します。

AzureADPreview
<https://www.powershellgallery.com/packages/AzureADPreview/>

バージョンを確認した後に以下のコマンドでインストールします。
例では、バージョン 2.0.2.102 です。

PS> Install-Module -Name AzureADPreview -RequiredVersion 2.0.2.102

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