Raspberry piの初期ユーザは pi になります。
このユーザ名とパスワードは有名なので、このままでは悪意を持つ持たないに限らずだれでも管理者ログオンすることができてしまいます。
そこで、管理者のユーザ設定が必要となります。
目次
新規の管理者ユーザの作成
ユーザの作成
ユーザ pi に代わる管理者ユーザ(ここではkanrisya)を作成します。
$ sudo adduser kanrisya ユーザー 'kanrisya' を追加しています... 新しいグループ `kanrisya' (1001) を追加しています... 新しいユーザー `kanrisya' (1001) をグループ `kanrisya' に追加しています... ホームディレクトリ `/home/kanrisya' を作成しています... `/etc/skel' からファイルをコピーしています... 新しい UNIX パスワードを入力してください:<パスワードを入力> 新しい UNIX パスワードを再入力してください:<もう一回パスワードを入力> passwd: password updated successfully Changing the user information for kanrisya Enter the new value, or press ENTER for the default Full Name : <特に入力する必要がなければそのままEnter> Room Number :<特に入力する必要がなければそのままEnter> Work Phone :<特に入力する必要がなければそのままEnter> Home Phone :<特に入力する必要がなければそのままEnter> Other []:<特に入力する必要がなければそのままEnter> 以上で正しいですか? [Y/n] y
試しにログオン
作成したユーザにログオンします。
今のユーザ pi から以下のコマンドで別のユーザにログオンすることができます。
$ su - kanrisya Password: kanrisya@raspberrypi ~ $
せっかくなので、日本語が使えるようにしておきましょう。
$ cd $ echo "export LANG=ja_JP.UTF-8" >>~/.profile
ログインできることが確認出来たら一旦このユーザーからはログアウトして元のユーザーpiに戻ります。「exit」コマンドを実行すると現在ログインしているユーザーからログアウトします。
kanrisya@raspberrypi ~ $ exit logout pi@raspberrypi ~ $
新ユーザを管理者グループに入れる
作成したユーザを管理者にします。
まずは、ユーザpiが所属するグループを確認します。
$ groups pi pi : pi adm dialout cdrom sudo audio video plugdev games users input netdev spi i2c gpio
この中で「piというグループ」以外のグループを新たなユーザーに適応させます。
$ sudo usermod adm,dialout,cdrom,sudo,audio,video,plugdev,games,users,input,netdev,gpio,i2c,spi kanrisya #確認します $ groups kanrisya kanrisya adm dialout cdrom sudo audio video plugdev games users input netdev gpio i2c spi
新しいユーザーでsudoコマンドが実行できるかどうか確認します。
$ su - kanrisya Password: $ sudo -s [sudo] password for kanrisya:
確認できたら exit で、ユーザpiに戻ります。
ユーザpiの処置
ユーザpi は、以下の対処があります。
①削除する
②名前を変える
どちらを選んでもよいので、お好みの方法をとります。いずれにしても必要なことは、「新しい管理者ユーザでログオンしなおして作業する」です。
「削除する」場合
ユーザpi の削除は以下のようにします。
$ sudo userdel pi
「名前を変える」場合
ユーザpi の名前の変更は以下のようにします(ここでは newpi)。
$ sudo usermod -l newpi pi #グループも追加 $ sudo usermod adm,dialout,cdrom,sudo,audio,video,plugdev,games,users,input,netdev,gpio,i2c,spi newpi