ネットワーク(有線、無線でipアドレス)の設定をします。
ネットワークの設定は固定ipアドレスと動的ipアドレス(DHCPサーバから受け取る)がありますが、ここでは固定ipアドレスとして設定します。
目次
有線ネットワーク
設定ファイルは /etc/dhcpcd.conf で、ここに追記します。
設定項目は以下になります。
・interface eth0
・static ip_address=(ここに固定ipアドレス)
・static routers=(ルータなどここにゲートウェイサーバのアドレス)
・static domain_name_servers=(ここにDNSサーバ)
# # /etc/dhcpcd.conf # interface eth0 static ip_address=192.168.10.100 static routers=192.168.10.1 static domain_name_servers=192.168.10.1 1.1.1.1 8.8.8.8
この場合は、以下になります。
・固定ipアドレス :192.168.10.100
・ルータのアドレス:192.168.10.1
・DNSサーバのアドレス:ルータ、その他外部
無線ネットワーク
ネットワーク設定
設定ファイルは /etc/dhcpcd.conf で、ここに追記します。
設定項目は以下になります。
・inform(ここに固定ipアドレス)
・static routers=(ルータなどここにゲートウェイサーバのアドレス)
・static domain_name_servers=(ここにDNSサーバ)
# # /etc/dhcpcd.conf # interface wlan0 inform 192.168.10.200 static routers=192.168.10.1 static domain_name_servers=192.168.10.1 1.1.1.1 8.8.8.8
この場合は、以下になります。
・固定ipアドレス :192.168.10.200
・ルータのアドレス:192.168.10.1
・DNSサーバのアドレス:ルータ、その他外部
無線アクセスポイント設定
無線アクセスポイントに接続するためのSSIDやpasswordを設定します。
なお、パスワードを暗号化(パスフレーズの暗号化)することもできますが、設定ファイルを見られた時点で不正アクセスされているわけですので、ここでは暗号化はしません。
設定ファイルは /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf で、ここに追記します。
設定項目は以下になります。
・inform(ここに固定ipアドレス)
・ssid=(ここにSSID)
・psk=(ここにパスワード)
・key_mgmt=(ここに通信の暗号方式)
・scan_ssid=1(ステルスSSIDの場合)
・priority=(ここに優先順位。数字が大きいほど高い)
#
#/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
#
network={
ssid="pi-2"
psk="raspberry"
key_mgmt=WPA-PSK
scan_ssid=1
priority=2
}
network={
ssid="pi-1"
psk="raspberry"
key_mgmt=WPA-PSK
priority=1
}
この場合は、以下になります。
・優先されるアクセスポイント :pi-2
・アクセスポイントのパスワード:raspbewrry
・通信の暗号方式 :WPA-PSK
・ステルスSSIDでもつながる :pi-2
次の設定
次回は、「Raspberry Pi へRaspbianのインストール(その6:ライブラリのインストール)」 になります