自宅内での運用ではIPv6は不要なので停止します。
目次
IPv6の停止(無効化)
IPv6の停止(無効化)の設定方法は2種類あります。
「/etc/sysctl.conf 」での設定
設定ファイルは /etc/sysctl.conf で、ここに 「net.ipv6.conf.all.disable_ipv6 = 1」、「net.ipv6.conf.default.disable_ipv6 = 1」 を追記します。
# # /etc/sysctl.conf # ################################################################### # Magic system request Key # 0=disable, 1=enable all, >1 bitmask of sysrq functions # See https://www.kernel.org/doc/html/latest/admin-guide/sysrq.html # for what other values do #kernel.sysrq=438 net.ipv6.conf.all.disable_ipv6 = 1 net.ipv6.conf.default.disable_ipv6 = 1
この後は再起動を忘れずに。
「/boot/cmdline.txt 」での設定
設定ファイルは /boot/cmdline.txt で、ここに「ipv6.disable=1」 を追記します。
なお、/boot/cmdline.txt への記述の注意点は以下になります。
・改行などせずに一行で書く
・「rootwait」の前に記述する
・文字間は半角スペースで区切る
・記述を間違うと起動しません
修正の例 修正前 dwc_otg.lpm_enable=0 console=serial0,115200 console=tty1 root=PARTUUID=6635d8e1-02 rootfstype=ext4 elevator=deadline fsck.repair=yes rootwait 修正後 dwc_otg.lpm_enable=0 console=serial0,115200 console=tty1 root=PARTUUID=6635d8e1-02 rootfstype=ext4 elevator=deadline fsck.repair=yes ipv6.disable=1 rootwait
この後は再起動を忘れずに。
設定の反映
コマンドでの反映
設定の反映(IPv6の無効化)は、コマンドで行えます.
$ sudo sysctl -p
再起動
確実に設定を確認するには再起動します。
$ sudo reboot
確認
設定の反映は、ip aコマンドで ”inet6” 行が表示されないことを確認します。
・設定前
$ ip a | grep inet6 inet6 ::1/128 scope host inet6 fe80::xxxx:xxxx:xxxx:3ea9/64 scope link
・設定後
$ ip a | grep inet6 (なにも表示されない)
Raspberry Pi用Linuxに関してはPC用Linuxと異なり
/boot/cmdline.txt (Raspbery Pi OS/旧Rasbianの場合)
/boot/firmware/cmdlist.txt (Ubuntu20.04 ARM64の場合)
に起動オプションとして “ipv6.disable=1” を追加するだけで
IPv6を無効化できます。
すごく簡単なので参考になれば。
[返信]moderator
ありがとうございます
本文に追記しました