GoogleのパブリッククラウドGCP(Google Cloud Platform)の
Always Freeの無料枠で サーバ作成環境GCE(Google Compute Engine)の
VMインスタンスに Linuxサーバを作ります。
目次
やること
今回の実施内容は、以下になります。
①Googleアカウントを作製
②GoogleのパブリッククラウドGCP(Google Cloud Platform)に申し込み
以下は “その2” 以降で行います。
③サーバ作成環境GCE(Google Compute Engine)に無料枠でLinuxサーバを構築
④作成した仮想マシンの設定
⑤LinuxOSの設定
Googleサービス概要
Googleのクラウドサービス
Google提供のパブリッククラウドサービスがGCP(Google Cloud Platform)です。
AmazonではAWS(Amazon Web Services)、Microsoftでは Azureになります。
今回はGCPで仮想マシンを作製するサービスのGCE(Google Compute Engine)にCentOSサーバを構築します。
GCPの無料枠
GoogleのWebサイトにあるように、無料枠は以下の 2 つで構成されています。
①12 か月間の無料トライアル(GCP サービスで使える $300 相当のクレジット付き)
②Always Free(使用制限内で多くの一般的な GCP リソースに無料でアクセス可能)
トライアル期間中でもトライアル期間終了後(有料プランに移行)でも、無料枠内なら課金されることなくサービスを使用し続けることができます。
つまり、契約形態にかかわらず無料枠内であれば、サービスの変更(仮想マシンのサイズ変更など)がされない限り、仮想マシン1台を無料で利用し続けることができるということになります。
※注
googleのサービスはよく変わるので、必ずgoogleのWebサイトを確認してください。
実際に運用すると通信等の料金が発生し、完全無料にならない場合があります。
事前準備
GCPに申し込むためには以下のものが必要となります。
①Googleアカウント(これがないと話が進みません)
②クレジットカード(無料枠だけであっても必要です)
※注
GCPを使い続けるための課金設定にはクレジットカードの登録が必要となります。
また、課金を無効にすることはできますが、登録したクレジットカードの情報は削除できません。
Google アカウント
これがないと始まりませんのでGoogleアカウント(gmailアカウント)を作製ください。
GCPへ申し込み
①Google Cloud Platform にアクセスします。
②Googleアカウントでログインします。
③GCPの無料トライアルを利用するための情報を入力します。
・国を選択して同意します。
・名前と住所を入力します。
・アカウントの種類を入力します(個人の場合「個人」を選択)。
④登録が完了すると、GCPのコンソール画面が表示されます。
GCPの設定
忘れないうちに設定を行っておきましょう。
課金に関する設定
GCPのサービスは基本的に使用料金がかかります。課金は、GCPプロジェクト(仮想マシンやネットワーク設定などを纏めた塊)ごとにサービスの使用量や使用状況に基づいて課金されます。
また、利用料が予算額を超えた場合に通知を送るといった予算機能をプロジェクトごとに設定することができます。
これにより、不用意に課金が増えるといったことを防止することができます。
①ナビゲーションメニューから [お支払い] を開き、サイドメニューで[予算とアラート] を開きます。
②[予算とアラート] 画面で [予算を作製] を選択します。
③予算の名前を入力し、対象となるプロジェクト(もしくは すべて)を選択し、「次へ」ボタンをクリックします。
④「Budget Type」で予算として「指定額」または「先月の利用額」のいずれかを選択します。「指定額」にした場合は「Target amount」に予算額を入力します。
入力したら「次へ」ボタンをクリックします。
⑤アラートのしきい値を設定します。「予算の割合」と「金額」の2種類のしきい値が設定できます。
入力したら「終了」ボタンをクリックします。
次の設定
次回は、「GCP(Google Cloud Platform)のGCE(Google Compute Engine)でLinuxサーバを無料でたてよう(その2:仮想マシンの構築)」になります