2020年2月のWindows Updateで、Windows10に不具合が出るようです。
対象となるのは、バージョン1903/1909でユーザプロファイルの読み込み失敗(デスクトップと[スタート]メニューがリセットされる)、一部のハードウェア(HPなど)で起動しなくなるというものです。
なお、本情報は 2020/2/27 時点のものになります。
目次
Windows Update(2020年2月の更新)の概要
Windows Update(2020年2月の更新)は、Windows10では v1909、v1903、v1809、v1803、v1709 の各バージョンに提供されています。
Windows10のバージョン | 技術情報(KB) |
すべてのWindows10 | KB4524244<https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4524244/security-update-for-windows-10-february-11-2020> |
1909、1903 | KB4532693<https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4532693/windows-10-update-kb4532693> |
1809 | KB4532691<https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4532691/windows-10-update-kb4532691> |
1803 | KB4537762<https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4537762/windows-10-update-kb4537762> |
1709 | KB4537789<https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4537789/windows-10-update-kb4537789> |
KB4532693の不具合と対策
対象
Windows10(1903、1909)。
不具合の概要
デスクトップやスタートメニュー、タスクバーなどの設定がリセットされる(デフォルト状態に戻る)という問題が報告されています。
この不具合が発生すると、「C:¥Users」フォルダー内の元のユーザープロファイルの名前が「.000」または「.bak」で終わる名前に変更されます。
なお、他のバージョンのWindows10 に影響はありません。
原因
まだ、想定原因ですが、
ユーザプロファイル(ユーザ設定を保存)フォルダ ”c:\Users” のユーザープロファイルフォルダ名がを書き換えてしまうため、ユーザの設定情報を読み込めなくなる事にあると想定されています。
Microsoft では調査中とのことです。
対策
まだ確定しているわけではないですが
KB4532693をアンインストールすることで問題を解決できた例が報告されています。
WSUSサーバを使用している場合は、”削除の承認” をすることで、クライアントPCから自動でアンインストールすることができます。
KB4524244の不具合と対策
2020/2/19 の時点で、この修正プログラムは配信停止となっています。
もし、すでに配信(WSUSサーバで承認)している場合は、アンインストールする必要があります。
対象
UEFIブートマネージャーで「Sure Start Secure Boot Key Protection」が有効なWindows10。
不具合の概要
一部のマシンで「Sure Start Secure Boot Key Protection」が有効な場合に起動時にフリーズするという不具合が報告されています。
なお、「Sure Start Secure Boot Key Protection」は、Windowsのセキュアブート保護を強化するものです。
原因
まだ、想定原因ですが、
UEFIブートマネージャーの問題を修正したKB4524244と互換性の問題があるのではと想定されています。
対策
まだ確定しているわけではないですが
「Sure Start Secure Boot Key Protection」機能を無効にして、KB4524244をアンインストールすることで問題を解決できた例が報告されています。
WSUSサーバを使用している場合は、”削除の承認” をすることで、クライアントPCから自動でアンインストールすることができます。