AzureADでのユーザの一括作成/削除

投稿者: | 2020年6月17日

AzureADでは、ユーザの一括作成および削除操作がサポートされています。入力フォームの CSVテンプレートファイルをダウンロードして使用します。

目次

必要なアクセス権

操作は、管理ポータル(Azure Active directory管理センタ)で行いますので、Micorosoft365のグローバル管理者またはユーザー管理者としてサインインしている必要があります。

作業の流れ

作業は以下の流れで行います。
①管理ポータル(Azure Active directory管理センタ)にログオン
②ユーザ登録用のcsvファイルをダウンロード
③csvファイルにユーザ情報を記入
④csvファイルをアップロードしてユーザの作成もしくは削除を行う

自社ユーザの一括作成

自組織ユーザの作成を行います。

管理ポータル(Azure Active directory管理センタ)に接続

①組織のユーザー管理者アカウントで管理ポータルにサインイン
②左のメニューから [Azure Active Directory]を選択
③出てきたメニューから [ユーザ] を選択

 

csvファイルをダウンロード

①[ユーザー | すべてのユーザー (プレビュー)] メニューから「一括アクティビティ」をクリックし、「一括作成」を選択②[ユーザの一括作成] よりダウンロードをクリック

③テンプレート(UserCreateTemplate.csv)がダウンロード

csvファイルにユーザ登録

操作するユーザー一覧を作成します。作成するユーザーごとに 1 行を追加します。
ダウンロードしたcsvファイルの修正はexcelでも行えますが、”最後にメモ帳で確認” が必要です。”メモ帳” で行うことは以下になります。

①一行目の修正
(修正前)version:v1.0,,,,,,,,,,,,,,,,
(修正後)version:v1.0

②UTF-8(BOM付き)で保存

入力の必須項目は、 [名前] 、 [ユーザー プリンシパル名] 、 [初期パスワード] 、および [サインインのブロック (はい/いいえ)] です。 また、任意ですが入れておいた方が良い項目に[国/リージョン] があります。

必須の項目 名前 [displayName]
ユーザー名 [userPrincipalName]
初期パスワード [passwordProfile]
サインインのブロック (はい/いいえ)[accountEnabled]
任意だが入れておいた方が良い項目 国/リージョン [country]
任意の項目 名 [givenName]
姓 [surname]
役職 [jobTitle]
部署 [department]
利用場所 [usageLocation]
番地 [streetAddress]
都道府県 [state]
Office [physicalDeliveryOfficeName]
市区町村 [city]
郵便番号 [postalCode]
会社電話 [telephoneNumber]
携帯電話 [mobile]

なお、 [サインインのブロック (はい/いいえ)] は ”はい” という文字を入れておくと有効なユーザーとして作成されます。サインインのブロックとはaccountEnabled属性のことなので、accountEnabled=True(はい)なら有効なユーザーということになります。

サインインのブロック入力値 効果
はい 有効なユーザ
いいえ 無効なユーザ

ユーザ情報を入力するとこのようなcsvファイルが出来上がります。

csvファイルをアップロード

[csvファイルをダウンロード] と同様に

①[ユーザー | すべてのユーザー (プレビュー)] メニューから「一括アクティビティ」をクリックし、「一括作成」を選択
②[ユーザの一括作成] より[csvファイルをアップロードします] からcsvファイルを登録

このあと、ユーザー作成が始まります。ユーザー作成の結果は[ユーザー一覧]の画面で確認できるほか、ユーザー画面の[一括操作の結果]からも確認できます。

自社ユーザの一括削除

自組織ユーザの削除を行います。

管理ポータル(Azure Active directory管理センタ)に接続

①組織のユーザー管理者アカウントで管理ポータルにサインイン
②左のメニューから [Azure Active Directory]を選択
③出てきたメニューから [ユーザ] を選択

 

csvファイルをダウンロード

①[ユーザー | すべてのユーザー (プレビュー)] メニューから「一括アクティビティ」をクリックし、「一括削除」を選択②[ユーザの一括削除] よりダウンロードをクリック
③テンプレート(UserDelete.csv)がダウンロード

csvファイルにユーザ登録

操作するユーザー一覧を作成します。作成するユーザーごとに 1 行を追加します。
ダウンロードしたcsvファイルの修正はexcelでも行えますが、”最後にメモ帳で確認” が必要です。”メモ帳” で行うことは以下になります。

①一行目の修正
(修正前)version:v1.0,,,,,,,,,,,,,,,,
(修正後)version:v1.0

②UTF-8(BOM付き)で保存

入力の必須項目は、 [ユーザー プリンシパル名] です。
ユーザ情報を入力するとこのようなcsvファイルが出来上がります。

csvファイルをアップロード

[csvファイルをダウンロード] と同様に

①[ユーザー | すべてのユーザー (プレビュー)] メニューから「一括アクティビティ」をクリックし、「一括削除」を選択
②[ユーザの一括削除] より[csvファイルをアップロードします] からcsvファイルを登録

このあと、ユーザー削除が始まります。ユーザー削除の結果は[ユーザー一覧]の画面で確認できるほか、ユーザー画面の[一括操作の結果]からも確認できます。

参考

Azure Active Directory でのユーザーの一括作成
<https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/active-directory/users-groups-roles/users-bulk-add>

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